バリューマーケティング研究所は、1983年/株式会社アイベックス設立以来30余年、
マーケティングとプロモーションの前線に携わり、常に現場視点から、
「売れる仕組みづくり」を考えてきた私、辻井良一と仲間たちの
「これからのマーケティング」を考えるラボです。
根底にある考え方は、この半世紀、上手く行き過ぎた「パワーマーケティング」へのアンチテーゼです。それは、市場の激変に瀕して、“受難の時代”を憂いているBrand(メーカー)の、次の一歩へのヒントです。
マーケティングを戦争に例え、競合とのシェア争いに一喜一憂するのをもう止めにしよう。
商品を武器と考え、消費者を攻略対象とする本末転倒から抜け出して、本当の価値創出と自己の市場づくりと言う、メーカー本来の使命に回帰しよう問いかけです。
マーケティングの目的を「買わせること」と考えてきたことが間違いで、本当は「ファンになってもらうこと」だったと考え直すこと。
メーカーの使命とは、よいモノを作ることだけではなく、それを届けること。それを使う満足を提供し続けることと考えると、全てが繋がるように思われます。
知らせる→買わせる→あわよくば囲い込むという、その場その場の努力=「Flow」の概念から、
知ってもらう←→買ってもらう←→ファンになってもらうと言う、構造化の努力=「Asset」の概念へ。
マーケティングコストは、都度消えて行く「経費」ではなく、積みあがる「投資」であるべきと言う着想。
VMLab.は、Brandが提供する価値を基軸とした「オウンドストラクチャーの構築」、
「構造化のマーケティング」を提唱し、その実践の方法を模索します。
また、ソーシャルの観点から見た、ブランドの「サスティナビリティー」は、私達の重点的な着目テーマです。
「ブランドの継続性」と訳される「サスティナビリティー」は、
実は、「ブランドの存続の理由」と理解しなおして考えるのがよいのではないでしょうか。
近年急速に注目を集める「CSR」:企業の社会的責任ですが、
これも、企業の「社会市民としての自覚」「社員としての満足」と「社会への実質的貢献」と言う、
いくつかの要素に分解して考え、理解しなおして行きたく思います。
・・・私たちの生きる社会のために、そして愛されるブランドとして支持され続ける為に。
当ラボでは2008年から、クライアントとの協働でいくつかのCSRプロジェクトをプロデュースし、
企業の社会的責任に基づくCSR活動と、マーケティングの在り方を考え続けています。